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2011年3月〜2012年3月の市況概要

 2012年
  3  月
 
 2月に引き続き、住宅建築は3月年度末竣工、引き渡しの現場が多く、この時期は木材、建材
 の荷動きは低調。特にヒノキ素材(原木)の荷動きが悪い。

 3月に入り円高に歯止めが掛かり始めたことから、今後の為替動向に市場価格が変わるため、
 状況判断が難しいことから、3月の市場価格も一部の合板を除き、2月の横ばいとなった。

   市況価格2012年3月分更新しました
 
 2012年
  2  月
 
 住宅建築は3月年度末竣工、引き渡し時期に向けた現場が多く、この時期は木材、建材
 の荷動きは低調だが、プレカット工場には4月以降の見積りが出てきており、
 2月の市場価格も1月の横ばいとなった。

 木材、建材は産地、メーカーとも供給量は安定しているが、荷動きが悪い分売り上げを
 維持すべく価格的な下げに動くこともありうる。

 長く続く円高為替により増加した輸入材や輸入合板など入荷の動向が注視される。
 決算期に向けた円高還元による在庫売りの動向には注意が必要。

 住宅建築の高気密、高断熱化が進んできたのを享けて、福島原子力発電所の事故以降、
 太陽光パネル発電を活かした建築時の家1軒丸ごとスマートグりットなど省エネ、電力コン
 トロールに対応させる動きが増えてきた。
 
 家電メーカー、住宅設備機器メーカーなどの営業の柱となりつつある。
 木材や建材の商流は、家1軒丸ごとスマートグりット化するそのトレンドに左右され、スマート
 グりット化に適合するか否かが商材の売れ行きを決定すると思われる。

   市況価格2012年2月分更新しました
 
 2012年
  1  月

 ユーロ経済圏の信用不安定化で、円高が長期にわたり輸出依存が高い日本経済は、
 先行き不透明が続いている。円高による輸出伸び悩みは、国際競争力を低下させる
 だけでなく、国内の震災復興や個人消費を中心とした内需にも影響する。

 国産材の需要拡大を支援する「森林、林業再生プラン」や公共建築等木材利用促進法
 などの施策効果は、2012年に顕著に表れる可能性が大きい。

 電力買い取り制度スタートは、風力発電、太陽光発電だけでなく、小水力発電やバイオマス
 発電等にも新たな動きが模索されて動き出す可能性がある。

 国産材は素材、製品とも堅調な動きであるが、円高により輸入木材の下落が引き金となって
 価格動向は現状弱含みで推移、先は一段と不透明である。

 市況価格2012年1月分更新しました
 
 2011年
 12  月
  
 
輸入ラワン合板は中間決算がらみなどで、安値も出たが現地価格は大きく下がらず安値は
 続かない。又、ベニヤ類は良材原木が少ないため、品物が少なく欠品がある。
 
 針葉樹合板は各メーカーは、出荷の減少を生産調整で乗り切る考えで、生産調整に取り組み
 はじめている。
 
 北米産地では、中国の買付けの減速にともない、現地在庫が増えはじめている。
 
 国産材の原木価格は強気配が続いている。
 桧は高値のまま推移で、杉は一部高値修正があるものの依然として高値が続いている。
 一方の製品は外材が円高で下げる影響で、下げムードになっている。

 市況価格12月分更新しました(全ての品目で横ばい)
 
 2011年
 11  月
  
 8月より続いた分譲住宅開発によるプレカット工場の稼働は落ち着いてきた。

 国産材原木は台風などの大雨による出材減少は、通常量供給に回復。価格強含み基調である。

 針葉樹合板は震災の影響による調整は終わり、供給量が安定しつつある。

 国内集成材メーカーの構造材柱の価格は弱含み、円高で材料コストが下がってきたことが原因である。

 ユーロ圏の経済破綻不安によるユーロ安、円高は依然として続き、輸入木材コストが下がる
 ため今後価格動向が動くと思われる

 市況価格11月分更新しました
 
 2011年
 10  月
  
 先月に続き3月の東日本震災によりストップした分譲住宅開発が再開されてきて、
 プレカット工場の稼働は盛んである。

 先月に続き国産材原木は台風などの大雨によりに出材少なく、価格強含み基調である。

 針葉樹合板もやっと供給に余裕がでてきて震災の影響による調整は終わりつつある。

 国内集成材メーカーの構造材柱の価格は弱含み、円高で材料コストが下がってきたことが原因である。

 先月に引き続き輸入材は円高でも価格が下がりにくくなっている。
 原因は、中国への輸出増加による資源価格の高騰で、産地の原木価格が上がっていることがあげられる。

 市況価格10月分更新しました
 
 2011年
 9   月
 
 3月の東日本震災によりストップした分譲住宅開発が再開されてきて、プレカット工場の稼働は盛んである。

 国産材原木は台風などの大雨によりに出材少なく、価格は値上り基調である。
 特に杉の原木は3月以前の価格にまで戻ってきている。

 針葉樹合板もやっと供給に余裕がでてきた。但し、厚物を中心に忙しいアイテムも有る。なかでも
 長尺合板はまだまだ生産メーカーは少なく、品物が不足している。

 国内集成材メーカーは、7月、8月と忙しいが、価格的にはなかなかしっかりとしてこない。
 円高で、材料コストが下がってきたことが原因である。但し、もはや損益分岐点に達しており、
 これ以上の下げはないとみられる。

 輸入材は円高でも価格が下がりにくくなっている。原因は、中国への輸出増加による資源価格の高騰で、
 産地の原木価格が上がっていることがあげられる。

 市況価格9月分更新しました

 
 2011年
 8   月
 

 国産材原木は、動きが悪く震災後の値上り後、10%程値下がりした。但し夏になり原木の
 伐採には時期が悪くなり出材は減っている。今後、需要が見込めることから、今が底値の様子であります。
 8月の秋雨前線や台風などのよる全国的な規模で集中豪雨が発生したため、崖崩れや崩落により林道に
 相当な被害がでている。現時点では詳細は不明だが、今後の林業作業や出材に影響がありそう。

 ラワン合板も、現地の原木価格が少し下がっている。日本をはじめ、中国・インドなども買いを
 減らしているためと言われている。但し国内の入荷は多く在庫は増えている。

 中国が世界各地で木材の買い付けを減らしている。以前より多かったロシアでの買い付けが減っている。
 又、昨年より増えたカナダ、アメリカでの買い付けも減っている。中国の買い付けが減るのは
 はじめでで、先行の動向が注目される。

 震災後の緊急輸入による合板の港頭在庫の実態がつかめていない。
 関東、中部、関西とも輸入されたまま行き場のない膨大な合板の過剰在庫が今後の市況に影を落とす。
 JAS規格外品や屋根、壁下地合板として不適格な商品が多いとも噂されている。

 震災後5カ月経過し、分譲物件や大手パワービルダーによる注文住宅は持ち直しの気配。

 アメリカ国債の格下げにより1$=76円を付けた歴史的な円高、世界的な株安が復興を目指す
 日本経済に影響することが懸念され、経済を牽引する政治的なリーダーシップが望まれる。


 市場価格8月分更新しました

 
 2011年
 7   月
 
 
  国産材原木は、動きが悪く震災後の値上り後、10%程値下がりした。但し夏になり原木の
  伐採には時期が悪くなり出材は減っている。今後、需要が見込めることから、今が底値の様子であります。

  ラワン合板も、現地の原木価格が少し下がっている。日本をはじめ、中国・インドなども買いを
  減らしているためと言われている。但し国内の入荷は多く在庫は増えている。

  中国が世界各地で木材の買い付けを減らしている。以前より多かったロシアでの買い付けが減っている。
  又、昨年より増えたカナダ、アメリカでの買い付けも減っている。中国の買い付けが減るのは
  はじめでで、先行の動向が注目される。


 東日本大震災ご4カ月が経過し生産や流通段階で正常化が進むんできた。
 震災直後に合板やその他資材の緊急的な輸入が結果としてダブつき、市場価格を下落させた。
 非常時とは言え、短期的な切迫感に惑わされることのない、冷静な対応が今後の教訓か?

 ギリシャやスペインに端を発するヨーロッパEU経済圏の不安定さが円高を進めている。
 輸出関連企業ににとっては1ドル=77円というのは日本経済にとって非常事態と言える水準。
 内需関連産業は冷静な状況判断をする節目の夏になる。

 市場価格7月分更新しました

 
 2011年
 6   月
 

  国産材原木は、杉・桧とも値下がりしている。原木価格が下がったので、出材は減りはじめて
 いる。今後は、着工の増える事との兼ね合いに注目です。

 ヨーロッパ各国とも原木が高い。しかし日本では製品のジリ安感が広がっている。産地は生産
 調整に入っているので、今後は日本の需要動向を見極める必要が有る。

 針葉樹合板も落ち着いてきている。24mm28mmの厚物合板もある程度いきわたっている。不足
 しているのは厚物の1m×2mと、長尺合板くらいになってきている。

 ラワン合板は、厳しい値上りは止まったが、高値で止まっている。現地の原木価格が下がらな
 いためである。


 市場価格6月分更新しました

2011年
5   月

 針葉樹合板は、12mmを主体に市場に出回るようになってきた。
 但し、24mmや28mmの厚物については、まだ供給量が限られており、まだ充足されていない。

 ラワン合板は、震災前より品不足であったが、震災で産地に注文が殺到した為急騰した。
 現在値上りのペースは落ち着いているが、原木不足の状況は改善されておらず、
 高値が続くと見られる。

 国産材原木は、杉は横バイだが桧は値下げになっている。
 震災による現場の遅れの影響とみられる。但し今後資材の遅れが改善して、
 遅れていた現場が進みはじめると状況も変わってくるとみられる。

 アメリカの原木市場でも中国が勢いを増している。
 中国が日本の買付量の何倍もの量を買うようになっており、
 日本は価格主導権を失いつつある。


 市場価格5月分更新しました

2011年
4   月

 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震では、東北地方の合板メーカー
 6社が被災したため現在、合板の供給が不足している。
 その上復興用の仮設住宅資材でも合板を使用するため、合板は不足の状態がしばらく続く。

 ラワン合板は、震災前より品不足であったが、針葉樹の不足を補うためと仮設住宅向けで、
 現地へ注文が殺到するため価格は高騰している。

 ヨーロッパは原木価格が高く採算が悪い。加えて北アフリカ、中近東の政情不安を受けて、
 北アフリカ、中近東向けの輸出が滞る可能性もあり、先行き不透明である。

 桧原木に関しては震災の影響で出荷が鈍り、原木価格が頭打ちとなっている。
 つられて製品価格も様子見となっている。

2011年
3   月

 3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震は、東北地方及び関東地方に甚大な被害を
 及ぼした模様です。数多くのメーカーが被害に合われた。被災された皆様に心よりお見舞
 申し上げます。

 年末年始に大巾に値上りした国産材の価格は、3月に入っても大きな調整はなく、
 横バイで推移している。住宅メーカーから大型製材工場に国産材の注文が集中しているた
 め市況は今後も強含みで推移する。

 ラワン合板は、産地天候が悪く、良材原木が少ない。
 中国・インドなどの買気も強く今後も価格の上昇が続くとみられる。
 特に良材が少ないため薄物ベニヤは先行き入荷減が予想される。

 カナダ・アメリカの産地でも中国がどんどん買い進んでいる。
 中国は等級の仕分けをせずに全てを買う買い方でどんどん買い入れを増やしている。

 もともとは低級材を買っていたので、日本やアメリカ国内とは競合しなかったが、仕分けなしで
 全部買う方法では各所では競合しはじめている。

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